私たちは、日々無意識のうちに
「引き寄せの法則」を使っています。
自分の思考や意識が周囲の出来事や人々に影
響を与え、似たような波動を持つものを引き寄せているのです。
思考や意識は、そのまま私たちの「波動」
となり、現実に反映されます。
つまり、私たちが何を考え、何を感じてい
るかが、自分の世界を創っているのです。
引き寄せの法則
引き寄せの法則とは、自分が放つエネルギ
ーと同じものを引き寄せると言う法則です。
ポジティブな感情や信念を持ち続けること
で、自然と望ましい出来事や人との出会いが増えていきます。
そのために大切なのは、日常の中で波動を
整える習慣を持つこと。
呼吸法や瞑想で心をクリアにし、今ある
状況の中から心地よさを見つける――
これが現実を少しずつでも確実に変えていく力になります。
感謝ノート、呼吸法、言葉の書き換えとい
った小さな習慣を続けることで、潜在意識
の古い結びつきは少しずつ緩み、お金は
「安心を補強する道具」から「人生を豊か
にするツール」へと変わっていきます。
顕在意識が引き寄せを妨げる理由
引き寄せの流れを止めてしまう最大の要因
のひとつが「顕在意識」です。
顕在意識は、私たちが日常的に使っている
思考の領域で、物事を論理的・分析的に判
断する役割を持っています。
脳はもともと安全を最優先に設計されてお
り、「変化」を危険信号として捉える性質があります。
たとえその変化がポジティブであっても、
未知の環境や新しい行動は予測不能な
リスクと感じ、自己防衛本能が働きます。
このとき顕在意識は、
-
「本当にうまくいくの?」という疑念
-
「失敗したらどうしよう」という不安
-
「やっぱりやめておいた方が安全」という判断
といった思考を次々に生み出し、潜在意識
から送られてくる直感や願望の芽を押しつぶしてしまうのです。
さらに、顕在意識はこれまでの経験や過去
の記憶を参照して未来を予測するため、「
今までと違う行動」や「慣れない選択」
を避けようとします。
これが、望む現実を引き寄せられない大きな理由の一つです。
顕在意識のブレーキを緩めるには、呼吸法
や瞑想などで思考を静め、リラックスした
状態を作ることが効果的です。
このリラックス状態になると、右脳が優位
になり、直感や潜在意識とのつながりが強
まり、引き寄せのエネルギーがスムーズに流れ始めます。
引き寄せのやり方
ありのままを受け入れる
引き寄せの法則では、現実を「どうにかし
よう」と力ずくで変えようとすると、かえ
って抵抗が生まれ、望まない状況が長引くことがあります。
これは、今の現実を否定する感情がエネル
ギーとなり、その否定感そのものが似た現
象を呼び込んでしまうからです。
大切なのは、今ある現実を評価や批判なし
に受け止めること。
受け入れるとは「諦める」ことではなく、
「今この瞬間にあるものを一度認める」ということです。
ここから初めて、エネルギーの流れは変わります。
たとえば、部屋を片づけようと思ったとき、
-
「散らかってる…早く片づけなきゃ」ではなく、
-
「この一角はもうきれいだな」「窓からの光が気持ちいいな」
と、すでに整っている部分や心地よい要素
に意識を向けます。
すると、その心地よさの波動が周囲にも広
がり、自然ときれいな空間が保たれ、さら
に整った状態が引き寄せられていきます。
これは人間関係やお金、仕事にも同じことが言えます。
不足や不満にフォーカスするのではなく、
すでにある価値や感謝できる部分を見つける。
その「ある」に意識を置くことで、
現実は少しずつ望む方向へ変わっていきます。
潜在意識の特徴を知る
引き寄せを上手に使うには、まず潜在意識
の性質を理解することが大切です。
潜在意識はあなたの行動や選択に深く影響
し、望む現実を作る力を秘めています。
① 否定語を理解できない
潜在意識は「○○になりたくない」という
言葉を「○○になりたい」と誤認識します。
例えば「太りたくない」と思えば、潜在
意識は「太る」に反応し、その現実を
作ってしまいます。
望む未来を描くときは「健康的な体に
なる」と肯定形で表現することが大切です。
② 他人と自分を区別できない
潜在意識は他人の出来事も自分のことのよ
うに受け取ります。
友人の成功を心から喜べば、自分も同じ
波動に共鳴します。
逆に悪口や嫉妬の感情を持てば、そのネガ
ティブなエネルギーは自分にも返ってきます。
だからこそ、人の幸せを祝う習慣は自分を
豊かにする秘訣です。
③ 現状維持を好む
潜在意識は変化を危険と捉え、現状を守ろ
うとします。
これが「コンフォートゾーン」と
呼ばれる安全地帯です。
そこから一歩出るには勇気が必要ですが、
その先には新しい未来が待っています。
小さな一歩を積み重ね、少しずつ安全圏を
広げていくことが、理想の現実を引き
寄せる近道です。
願いが叶わない原因
願いが実現しない時、それにはいくつかの
理由があります。
次の内容を見直すことで、引き寄せの
力がより働きやすくなります。
① すぐに結果を求めて諦める
変化は種をまくようなもの。
芽が出る前に諦めてしまうと、せっか
くのエネルギーが途切れます。
焦らず育てる意識が大切です。
② 結果ばかり気にする
過程を楽しまず結果だけを追うと、不足感
が強まり逆効果になります。
今の一歩一歩に喜びを見つけることが
鍵です。
③ 信じ切れない
「本当に叶うの?」と疑い続けると、その
不安が現実化します。
まずは小さな願いから成功体験を
積み、自信を育てましょう。
④ 行動しない
思考やイメージだけでは不十分です。
小さくても行動することで、エネル
ギーが流れ現実が動き始めます。
⑤ 自分を愛せない
自己否定は願いの受け取りを拒む波動に
なります。
まずは自分を認め、優しく接する習慣を
持ちましょう。
⑥ 願い方が間違っている
「欲しい」よりも「もうある」という感覚
で願うことが大切です。
否定形ではなく肯定形で描きましょう。
⑦ 執着しすぎる
強い執着は「まだない」というエネルギー
を増やします。
安心して手放すことで、願いは自然と近
づきます。
⑧ 感情が伴っていない
言葉やイメージだけでなく、ワクワクや感謝
などの感情をしっかり込めることが、
引き寄せの力を強めます。
「ブロック」に気づかないと引き寄せがうまくいかない
母親の言葉から始まった恐怖を手放すと
母親の言った「お金持ちは悪いことをしてい
る」という言葉は、無意識の深いところに根
づきやすいものです。
それに気づき、少しずつ変化していく
――物を買うことで安心を得ていた状態か
ら、食品の買い置きや「1000円で買えた
ことへの感謝」に気づけるようになった――
「お金のブロック」
-
根っこ
母の言葉などから植えつけられた
「お金=悪」「お金がある人は怪しい」という信念。 -
表出
お金がないことへの強い恐怖(不安・惨め
さ・不自由さを想像する)。 -
行動パターン
買うことで一時的に安心を得る
(=消費で不安を埋める)。 -
現在の変化
物から「食」を備える安心へ、そして「1
000円で買えた」ことに感謝できるよう
になった――安心の質が変わりつつある。
なぜ「お金=安心」が強く働くのか
なぜ「お金=安心」が強く働くのでしょうか?
それは潜在意識が単純化して「お金=安全
・安心」と記憶しているからです。
このためお金がない状態は心の平穏が脅かさ
れる危険な状況と感じてしまいます。
不安や恐怖が生まれやすくなるのです。
まずはこの強い結びつきをゆっくり解きほぐ
していきましょう。
お金がなくても安心できる体験を積むことが
大切です。
たとえばお金を使わずに得られる「安心」や
「喜び」を意識して見つけてみてください。
小さな幸せを認めることで、
徐々に潜在意識は柔軟になります。
この過程は一朝一夕には起きませんが、
焦らず続けることが波動の変化と豊かさ
の引き寄せに繋がります。
お金への恐怖を和らげることで、心が
自由になり本当の意味での豊かさを
受け取る準備が整うのです。
こんな感じで取り組んでみましょう。
ゆっくりと焦らずに、自分の
ペースで進めてくださいね。
今日からできる、実践ステップ(具体的で簡単)
-
安心リストを作る(毎日1分)
お金がなくても得られる安心を書き出す。
例:友達との会話/公園の散歩/温かいお風呂。毎日1つ追加するだけで、安心の源が増えていきます。
-
感謝ノート(3つルール)
毎日、お金に関して感謝できることを3つ書く。例:「今日1000円で必要な食品を買えた」
「水道代を払えて清潔な水が使えた」
「働ける機会に感謝」――感謝は波動を変えます。 -
言葉を変える(潜在意識へ働きかける)
否定形を避け、完了形や進行形を使う。
×「お金がなくなりたくない」 → ○「
私は必要なときに必要なお金を受け取
れるようになりつつある」
「私は経済的に安定しました」。
毎朝1回声に出して言ってみましょう。 -
短い呼吸瞑想(5分)
左脳の雑念を落ち着け、直感(右脳)
を育てる。
寝る前や朝に5分でOK。
呼吸に意識を向けるだけで不安が小さくなります。 - 言葉の練習は朝の鏡の前
で1分間、肯定的な言葉を声
に出します。「私は価値があ
る」「私は幸せを引き寄せ
ている」など、自分を励ます
フレーズを使いましょう。 -
未来日記(娘さんとの具体的なシーン)
「娘とハワイ旅行に行った」
「娘に好きなものを買ってあげた」など、
達成した後の日記を完了形で書く。
週に1回の未来日記は、理想の未来を達成
した自分をイメージし、その時の感情や
状況を1ページに書きます。
達成感を味わうことで潜在意識に強く働きかけます。感情まで思い切り味わうと、目標が現実に近づきます。
-
小さな実験:「1000円チャレンジ」
1000円で買えることに意識的に感謝
する体験を繰り返す。
感謝を感じ切ると、同じ種類の体験を増やせます。これらは忙しい日常でも無理なく続けられる
シンプルな方法です。
毎日の積み重ねが未来の引き寄せを
加速させる鍵になりますよ。こうした習慣を取り入れてみてくださいね!
「母親の言葉」とどう向き合うか
母親からの言葉は母親自身の経験や恐れから来ています。
まずはその背景に対する理解と感謝を持ち
つつ、あなたは別の選択をして良いと自分
に許可を出しましょう。
おすすめのワーク
送らない手紙(母親の手紙を書き、感情を
吐き出す)
—書くだけで信念が外に出て楽になります。
まとめ
引き寄せの法則は自分が放つエネルギーに
同調した現実を呼び寄せる仕組みです。
望む未来を実現するにはポジティブな感情
や信念を保ち日常の中で波動を整える習慣
が必要です。
一方顕在意識は変化を避け迷いや不安を
生みます。
影響を和らげるには現実を無理に変えず
ありのまま受け入れる姿勢が大切です。
潜在意識の性質を理解し活用すること
で引き寄せは加速します。
願いが叶わない原因は焦りや執着信じ
切れない心行動不足自己愛の欠如な
どです。
これらを手放し感謝ノート呼吸法言葉の
書き換えなど小さな習慣を続けることで
お金や人生の捉え方が変わります。
そうすればより豊かな現実が自然と
引き寄せられていくでしょう。